その他の病気

顔面神経麻痺

片方の顔の筋肉の力が弱くなり、片方の口もとから水が漏れたり、片方の目が閉じづらいなどの症状では顔面神経麻痺が疑われます。耳や鼻や口の病気が原因となっている場合がありますので、精密検査が必要です。

口内炎

口内炎では、熱いもの、冷たいものがしみて、食事をとることができない状態になることがあります。さまざまな原因で起こり、全身疾患のひとつの症状として起こることもあります。多発していないか、繰り返していないか、治りにくくないか、などを総合的に診察する必要があります。

舌痛

舌や口の中がしみる場合は、舌炎が起こっていると考えられます。

舌潰瘍舌腫瘍のこともありますので注意騰必要です。舌の腫瘍には、良性腫瘍と悪性の癌がありますが、舌癌の場合、舌の横側や舌根部(付け根)などに発生しやすく、喫煙との関係があります。

のどが痛い

喉の痛みのほとんどは、咽頭炎扁桃腺炎によって起こります。

急性扁桃腺炎では細菌性の場合とウイルス性の場合があります。首のリンパ腺の腫れが著しい時はEBウイルスによる伝染性単核球症のことがあり、肝機能障害をきたすことがあります。扁桃腺炎が重症化して周囲にまで感染が波及する扁桃周囲炎になると、切開排膿や入院を要することがあります。

口内の乾燥感

年齢とともにだんだん唾液の分泌が減少することが多いのですが、シェーグレン症候群糖尿病の疑いもあります。

喉の異物感・ものが飲み込みにくい

喉に異物感がある場合には、咽頭や喉頭、食道に何らかの異物、あるいは炎症が起こっていることが考えられます。また、咽頭癌、喉頭癌や食道癌などでも、喉にものが引っかかっているような違和感が起こります。
逆流性食道炎など消化管の疾患が喉の症状から見つかることもあります。

検査をしても特に異常がないのに、喉に何か引っかかっているように感じる場合は、咽喉頭異常感症が考えられます。
甲状腺炎やリンパ節など首の器官が腫れたときに、この症状がはじめて出ることもあります。

唾液の分泌が低下しても飲み込みにくくなることがあります。

声がかすれる・声が出しにくい

風邪をひいているのに無理をして声を出していると、声帯が浮腫んで声が出なくなることがあります。

カラオケなどで大きな声を出しすぎた時には、声帯炎や声帯の血腫ができている可能性があります。
声が出にくいところに無理をして声を出していると、腫れから声帯ポリープや結節といった「できもの」に変化して手術を要することもあります。

声帯を動かす神経が麻痺をしている場合や、喉頭癌が最も注意しなければならない疾患です。
喉頭ファイバー検査ですぐに結果が判ることが多いため、早期の受診が勧められます。

いびき(睡眠時無呼吸症候群)

いびきは命にかかわりませんが、睡眠中に呼吸停止を伴う睡眠時無呼吸症候群の場合は、高血圧、心臓病やうつ病などの原因となるおそれがあります。朝方の疲労感やひどい頭痛があったり、昼間でもいつでも眠たくなります。
いびきの原因は、主に鼻や咽頭にあり、慢性副鼻腔炎、扁桃肥大、アデノイド増殖症、慢性鼻炎などですが、治療によって改善が期待できます。また、無呼吸発作に対しては診察と、検査が必要です。

味覚障害

味覚障害の多くは、味を感じ取る味覚細胞が傷害されるために起こります。
その原因として、亜鉛の欠乏や舌炎など口腔内の炎症が指摘されています。

一方、舌の先や上顎の部分だけが、味を感じないというように、味覚障害が舌の一部分に起こっている場合は、脳腫瘍の疑いもあります。

首の腫れ

くびが腫れる場合には、何が腫れているのかが重要です。リンパ節なのか、甲状腺なのか、耳下腺なのか、顎下腺なのか。またその腫れが炎症なのか腫瘍なのを的確に診断し、必要があれば治療可能な病院をご紹介して、迅速に治療して頂けるように致します。